1988年一月の寒い夜、上野での祈祷会の帰り道の事でした。私は道端にうずくまっているホームレスの老人に出会いました。空腹と寒さで口もきけない程身体は衰弱しており、しかも病気だとひと目で分かりました。私は近くのコンビニでおにぎりを買い、友人の家から毛布を借りてきて、「明日の朝、又ここに来て、あなたを助けてあげるから。」と約束して、家に帰りました。一晩中、その老人に事が気に掛かって眠れず、祈りながら一夜を過ごしました。
 次の朝、約束通りその老人の所へ行ってみると、彼はもう既に亡くなっていました。非常にショックを受けました。茫然と立ち尽くしている私に「なぜ、あなたはこの人に福音を伝えなかったのか。昨夜福音を伝えていれば、この人は救われたのではないか。」という神様の御声が聞こえてきたのです。
 その時以来、私はホームレスの方々に福音を伝えたい、伝道したいという思いを与えられたのです。
 
 しかし、お金も無く、協力者もおらず、一歩を踏み出す勇気がありませんでした。悩みながら、神様に道を示して下さいと、必死に祈り求めました。そして1か月に一度が二度のペースで活動を開始しました。しかしもう一度、徹底的に計画を練り直し、確かなビジョンを持って「上野よみがえり会」を開始したのは、1997年二月からです。それから今日に至るまでの約四年半、たとえ雨であろうと、雪であろうと、毎週火曜日の午後に上野公園で野外礼拝を神様に捧げ、救済伝道活動を行ってきました。今まで一度も休んだ事はありません。最初は数十名の小さな集会でしたが次第に参加者も増えてきて、今では800名ほどの兄弟姉妹が集るようになりました。必要な物の総てを、又協力して下さる人々をも、主御自身が備えて下さっています。本当にありがたい事だと、主に感謝しております。今後もこの活動が主に祝福されて多くの方々がイエス・キリストを救い主として受け入れ、信じ救われますように。主が必ず、素晴らしい御業を上野の森にあらわして下さると信じてこれからもホームレスの方々への救済伝道活動を続けて参りたいと願っております。

東京愛宣キリスト教会 主任牧師
上野よみがえり会 代表
黄 パウロ
 
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